

プログラミングが学校で授業として扱われ始め、そのことがきっかけでプログラミングに興味をもったお子さんは多いと最近よく聞きます。
それに関わって、保護者さんの間でも習い事としてのプログラミングの話題が増えてきたというデータがあります。
(出典:イーラーニング研究所)
しかし、大人側からしたらプログラミングに詳しい人ばかりではないことがほとんど。
子供からプログラミングのことを聞かれても困ることが多いのではないでしょうか?
そりゃそうです。仕事などで触れていない場合、ほとんどの人はプログラミングを経験したことがないですからね。
しかし、せっかく子供が興味をもったならば叶えてあげたいのも親心ですよね。
そこで、今回は子供向けプログラミングを本業としている私の経験から、プログラミングをこれから始めるお子さんはどんな方法で勉強していけば良いのかを書いてみようと思います。
プログラミング初心者の子供がまずするべきことプログラミングで何をしたいのか目標を決める
最近だとプログラミングの授業が学校で行われているため、小学生以上の子供はみんな大なり小なりプログラミングを体験しています。
2021年現在、20代以上の方は義務教育段階の時点でプログラミングがなかったのでイメージは難しいかもしれませんが、本当に授業の中で小学生がゲームをプログラミングしています。
プロジェクションマッピングを作っています。コマーシャルをプログラミングで作成しています。
そんな世界なので、多くの子供が男女問わずプログラミングに興味をもち、習い事としてやってみたいと思うこともあるでしょう。
しかし、きっかけになった学校でのプログラミングはあくまで入り口。
そこから習い事として進化させていくためには、目標があった方が良いです。
- ゲームを作りたい
- ロボットを組み立てたい
- ホームページを作りたい
- YouTuberになりたい
プログラミングができるようになると、様々なものを自分の力で作り出すことができるようになります。
しかし、なんとなくぼんやり「プログラミングがやりたい」よりも「ゲームを作りたい」など、プログラミングを学んだ先に何をしたいのかを明確にしておいた方が道筋がブレません。
また、小学生くらいの子供だと自分の目標をしっかり考えることが難しい場合が多いです。
その場合、考えを整理するのに最も有効な方法は会話です。
子供は会話をしながら自分の考えを徐々に整理していくので、親子の間でプログラミングの目標を相談してみてください。

目標が決まったらいよいよ勉強方法を考えていきましょう!
プログラミング初心者のお子さんが勉強していく方法は大きく2種類です。
プログラミング初心者の子供の勉強方法①自宅で勉強する
まずは定番、自宅での勉強ですね。
最近は「GIGAスクール」といって学校現場が急にIT化していったので、学校からパソコンを貸してもらっているお子さんも増えてきました。
私が担当している地区でも地域の小学生はみんな1人1台ずつChromebookを借りていますね。
Chromebookについての詳細は別記事に書いているので、よかったらお読みください。
自宅でプログラミングを勉強するメリットとデメリットはこんな感じです。
メリット | デメリット |
スクール代がかからない | 全て自分で調べなければならない |
自分で調べる力がつく |
親が質問される可能性あり |
自分の好きな時間に勉強できる | PCなど自宅にプログラミングを勉強する環境が必要 |
分からなかったときに詰む危険性あり | |
スクールよりも成長の速度は遅い |
自宅学習の最大のメリットは、なんといっても無料で進められる点でしょう。
しかし、全て自分で行うということはデメリットにも直結します。
特に最も怖いのは「ここわからないんだけど・・・」とお子さんから質問されることではないでしょうか?
子供は大人はなんでも知っていると思っているので、けっこう容赦なく聞いてきます。(経験済み)
そう考えると、分からない壁にぶつかったときに専門家が全てサポートしてくれるスクールには大きな価値があると言えそうです。
しかし自宅での勉強が不可能というわけではありません。
子供のプログラミングは世界的に広がっているブームみたいなものなので、子供が一人でプログラミングを勉強することができるアプリがたくさん開発されています。
詳しくはこちらに書いていますので、アプリ名やURL等興味があれば読んでみてください。
自宅での勉強で最もおすすめしない方法は、

です。
正直、本を読んだだけでプログラミングの勉強を進められる小学生なんてほとんどいません。
仮に我々大人だって、本をぽ~んって与えられてプログラミングの勉強するってなっても無理じゃないですか?
子供も同じです。
特にプログラミングは、基本的に作ったプログラムが動くか動かないかで判断するので、本のような静止画での説明が最も苦手なジャンルです。
上述の記事に書いてある「ビスケット」や「スクラッチ」などの無料アプリはYouTubeなどにもたくさん動画の資料があるので、本よりはだいぶスムーズに進められるはずです。
ということで、自宅で勉強する際にはまず無料アプリから始めてみましょう!
プログラミング初心者の子供の勉強方法②プログラミングスクールで勉強する
続いては習い事としてしっかりプログラミングスクールに通う方法です。
私としては、プログラミングに興味をお子さんがもっているならば、一度スクールに連れて行ってみると白黒はっきりして良いと思います。
最近は無料体験もたくさんやっていますし。
そして、これまでプログラミングに目をキラキラさせている子供とたくさん会ってきましたが、スクールに行くとますますのめり込む印象です。
やっぱり楽しいんですよね。新しい学びがあって、自分の作りたいものを作れるようになる階段を1つずつ登っていく感覚を味わうことができるのはスクールならではです!
自宅での勉強と同じようにメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
専門家が全て教えてくれる | スクール代がかかる |
一緒に習っている子と友達になれて友人関係が広がる | 年齢によっては送り迎えが必要 |
最短ルートで成長できる | |
必要な道具も示してくれる | |
保護者は放ったらかしでOK |
こんな感じでしょうか。
スクールに通う場合には最も気になるのは費用面でしょう。
プログラミングスクールってなんとなくロボットを買ったりパソコンを買ったりと高額になりがちなイメージもあるかもしれませんが、実は他の習い事と比べてもそこまで高額ではありません。
費用に関してはこちらの記事で触れています。
おすすめのプログラミングスクールについてはまた別記事で書いていこうと思います。
プログラミングは水泳や球技、国語や算数などの塾系の習い事と違って、なかなか親が教えてあげられないことが特徴としてあります。
だからこそ子供向けのプログラミングスクールが増えてきたのですが、専門家に丸投げできるなら保護者さんとしては安心して任せられるのではないでしょうか。
私が見てきた子供たちの中でも、スクラッチを独学でかなり深く勉強して、難しいコードが書けるようになった子はたくさんいました。
しかし、子供の目線だけではその上の世界は見えないのです。
なぜなら、その頑張って勉強したスクラッチの先にどんな世界があるか知らないから。
なぜなら、「今度はあれを作ってみたい!」という刺激が、独学の世界だけではどんどん減ってくるから。
だからこそ、私はプログラミング初心者のお子さんほど、スクールで勉強することをおすすめしています。
もちろん、最初のとっかかりは自宅学習で無料アプリから始めてみるのも良いと思います!
お子さんのニーズと、最初に決めた目標次第で徐々に勉強方法を変えていくのも良いですね。