仕事術

大阪万博決定!教師から見た課題と教育的効果とは?

 

どうも、フクロウです。

 

硬いタイトルですが、何はともあれ・・・

 

大阪万博開催決定!!

 

というニュースが世間を騒がせています。

 

個人的には万博の大阪誘致は賛成派だったので、これは嬉しい報せ。

 

教育的観点から見ても、次世代を支えていく子供たちに生の万博を見せる機会があるというのは、これ以上ない刺激になるでしょう。

 

ただ、開催を喜ぶのはいいんだけれども課題がまだあり、ただただ手放しで喜ぶことができるかというと、そうでもないと思います。

 

今回は珍しく時事ネタ。大阪万博についての私見と教育的影響を考えてみます。

 

 

 

万博とは

 

正式名称

 

国際博覧会

 

という、国際的な催しですね。

 

各国が自慢できる物品などを持ち込み鑑賞しあう

 

色んな国で行う展覧会

 

ってイメージです。

 

歴史は古く、1851年にロシアで行われた1回目を皮切りに、各国で誘致合戦を制した国で行われてきました。

 

日本でも1970年に「日本万国博覧会」という名前で大阪で行われました。

 

このときには、宇宙船「アポロ12号」が持ち帰った「月の石」などもあり、世間を騒がせました。

 

漫画や映画で大ブレイクした

 

20世紀少年

 

でも取り上げられていましたね。

 

 

これめちゃくちゃおもしろいのでオススメです。映画は唐沢寿明を主演として3部作という超大作になっています。けどテンポが良いので飽きません。

 

 

 

万博が行われるメリット

 

巨額の利益が出る

 

万博を開催するのは容易ではありません。

 

会場設営やインフラ整備、人件費、飲食や宿泊施設など、まるで1つの国を作るようなものです。

 

ニュースでは、政府は大阪万博開催にかかる費用については大きく以下の方針を提案しています。

 

・国、大阪府、経済界で三等分

「建設費用だけ」で約1250億円

 

東京五輪もそうですが、この手の話は額が大きすぎてイメージが追いつかないねw

 

当然、これで開催するだけして他国のお客さんに

 

日本で開催できて良かったでしょ!また来てね!

 

なんて未来の第三次産業への投資だけで終わってしまっては日本は破産です。

 

イベントにはそれに直結した利益がなければなりません。

 

我々は資本主義国家に生きる人間であり、労働にはそれに見合った対価があって初めて自分の勤務の価値が認められるのです。

 

今のところの試算では、大阪万博の利益(経済効果)は

 

約2兆円

 

と出ているようです。

 

本当にこれだけの利益が出るなら巨額を投資してでも開催する価値がありますね。

 

子供たちが、生で世界トップクラスの文化に触れることができる

 

ここまでは、正直言って他のニュースとかで報じている内容についての私見です。

 

ここからが俺流の私見。現役教師ならではの視点で大阪万博を切ってみます。

 

メリットはやはり

 

 

という言葉に尽きる。

 

授業をしていると分かるんですが、いわゆる国語とか数学とかの「座学系」の教科はどこでやってもある程度は同じなんですね。

 

別に教室でやろうが体育館でやろうが校庭でやろうが、騒音とかの環境的影響を除けば、学習効果にそこまで差はありません。

 

ただ、いくつか環境に大きく学習効果が左右される教科があるんです。

 

それは

 

音楽

 

とか

 

図工(美術)

 

とかの、いわゆる「実技系」の教科。

 

体育も当てはまりますが、体育は万博とは関係なさそうですから今回はスルー。

 

ただ体育は音楽や図工と比べて早い時期に”生”の恩恵を享受できるイベントがありますね。

 

そう

 

東京オリンピック

 

です。

 

今回は万博についての記事なので触れる程度にしておきますが、東京オリンピックは、例え子供が何歳であろうと生で見せたいところです。

 

話を戻して、万博を生で見ることによって最も大きな影響が出るのは

 

図工(美術)

 

でしょう。

 

各国の芸術品、美術品を生で見ることができ、質感や雰囲気を肌で感じることができる万博は、教育的効果も測りしれません。

 

図工や美術の授業をするとき、多くの先生は写真や映像を用意します。

 

当然ですよね。手元にないんですから。

 

誰だってアポロが持ち帰った月の石を持っているならば、授業でも現物を見せますよ。

 

ただそんなことはありえないから、効果が薄いとは分かっているとはいえ、せめてもの刺激として資料を用意するのです。

 

それが、大阪万博では生で見ることができる。

 

断言します。

 

大阪万博を生で見た生徒は、必ず図工(美術)への興味、関心は高まります。

 

大阪万博を生で見た生徒は、必ずそれまでの人生では感じたことのない衝撃を体感します。

 

それだけの価値とインパクトがあるはずです。

 

 

 

万国が行われることのデメリット(課題)

 

そもそもお金、あるの?

 

現在、日本と言えば超国債国家。

 

国単位の借金を重ね着しまくってモコモコな状態です。

 

そして、現在は2020年に行われる東京オリンピックの準備でてんてこまい。

 

東京オリンピックも、最初は数千億と言われていた予算が、今じゃ3兆円まで試算が膨れ上がっています。

 

数十倍まで膨れ上がるなんて、ちょっと不安になってしまいます。

 

大阪万博が行われるのは2025年。

 

東京オリンピックが終わった後に準備開始では間に合いません。

 

つまり、東京オリンピックと同時進行で大阪万博の準備を進めなければならないということ。

 

これ、けっこうしんどいと思うんですよ・・・。

 

特にお金関係。

 

国、経済界、大阪府で三等分として、例えば3兆円かかったとして、大阪府に1兆円払ってもらうことになるわけですよね。

 

大阪府、1兆円なんて払えるんですか?

 

って考えた場合、更なる増税や国民からお金を徴収する新制度の施行なども予想されます。

 

消費税の増税は2019年1月から10%に上がりますが、上限は10%ではありません。

 

以前どっかのニュースで言っていた(記憶が曖昧ですいません)のですが、消費税の上限は20%だそうです。

 

これが東京オリンピックと大阪万博という二足のわらじを履くようになった政府から提案される可能性は、個人的にはけっこうあるんじゃないかな・・・と思っています。

 

国で行うイベントなんだから国民全員が協力して乗り切るべきだ

 

という大義名分のもと。

 

ガソリン、野菜などの生活に密着した物資の金額の高騰もありますが、基本的に我々って金欠気味じゃないですか。

 

そこからさらに搾り取られるとしたら、若者は

 

金がないから車は買わない

金がないから結婚できない

金がないから子供も産まない

 

というスパイラルに陥る危険性すらあると思います。

 

とんでも理論に見えます?

 

でも、100万円の車を買ったときに120万円になる(超単純計算)と考えたら、その20万円は「仕方ない」と割り切れますか?

 

赤ちゃんが誕生して、大量に必要になるグッズや洋服などが、全て20%アップで買わなければならないと考えたら、苦しくないですか?

 

そういう危険性はあると思うんですよね・・・。

 

仮に東京オリンピックの利益を大阪万博に回してくれるという試算をしてくれれば多少はマシになると思います。

 

なんにせよ、これからのお金についての施策は動向をチェックしておいた方が良さそうですね。

 

東京オリンピックとの二足のわらじ、履ける?

 

東京オリンピックの準備はどこまで進んでいるのでしょうね。

 

噂では首都高速道路を地下に沈める~なんていう案もあったような気がするのですが、果たしてどこまでいったのか。

 

労働力をマンパワーに頼っている日本では、そこにかける人件費 = 労働力 です。

 

そう考えた場合、東京オリンピックに人件費を割いている今、大阪万博にかける人件費はどこまで用意できるのでしょうか。

 

また、東京と大阪は日本の東西の要。

 

ここで大規模な工事を同時進行で進めるなんて、安全面やリスクマネジメントを考慮してもなかなか危険な気もします。

 

とりあえず目下は東京オリンピックの準備が最優先なんでしょうが、そこだけに集中すれば良い、というわけではなくなったのは熟慮するべき事項です。

 

なるべく多くの子供が参加できるような国単位の取り組みがほしい

 

上述したように、大阪万博は美術系、東京オリンピックは体育系の感性の涵養については莫大な利益をもたらすものです。

 

それは誰が見ても明らかであり、超機械的な視点で見れば、大人よりも子供が見た方が将来的な生産性、利益に繋がるでしょう。

 

まあそれは別として、やっぱり保護者同伴で家族で見る、友達と旅行がてら見る、それがいいじゃないですか。

 

そう考えたときに、果たして学校の教育課程はどこまでこの大イベントに譲歩できるのか。

 

東京オリンピックが開催されているのに、東京の中学校が部活をやっていたり

 

大阪万博が開催されているのに、大阪では土曜日の公開授業をやっていたり

 

そんなようじゃ、子供はこのイベントの恩恵を享受することができません。

 

いっそのこと、地方の学校は学習旅行とでも題して宿泊学習でこれらのイベントに学校単位で参加してみても良いと思います。

 

近隣の学校はそれこそ社会科見学でもなんでも名目はいいので、参加するべきです。

 

ただ

 

修学旅行、林間学校と宿泊学習はあるのに、更にもう1本追加は担任の負担になる

 

などの問題は出てくるでしょう。

 

ただ、東京オリンピックですよ?大阪万博ですよ?

 

人生でもう1度あるか分からないチャンスですよ?

 

俺も担任をやっているし、宿泊学習も何度も引率したから担任の大変さは分かりますよ。

 

ただ、それに見合うイベントなんじゃないかな・・・と思います。

 

ここまで言っといてなんですが、理想論めいているとは自分でも思います。

 

そりゃ、いくら施設やインフラが完璧に整備されたとして、全国の学校が一斉に集まったら大変ですからね。

 

だから、現実的な方策としては

 

これらのイベント間は、授業はなし(自主学習)とする。

自主学習の結果を、後日レポートでもノートでもいいから提出する。

 

とかあたりかなあ・・・と思います。

 

考え方は人それぞれなので、あくまで俺の私見です。

 

ただ、俺は子供こそこれらのイベントに絶対に参加するべきだと思っています。

 

なんにせよ、国単位でも教育委員会単位でも学校単位でもいいから、何かしらの方策を練ってもらって、この人生で一度きりかもしれないイベントを子供にとって身近なものにしてもらいたいと願います。

 

 

 

大阪万博、お楽しみに!!

 

いくつもの課題はあるでしょうし、まだまだやらなければならないことは山積みでしょうが、国民・・・特に子供の成長に大きな貢献をしてほしいと思います。

 

俺も行く!楽しみに待っていましょう!

 

ではまた~。


ABOUT ME
フクロウ
フクロウ
公立学校で教員をしています。 毎年担任をしていますが、持ち帰り仕事や休日出勤はゼロです! 試行錯誤しながら考えた仕事術なんかを書けたらと思います。 他にも、学生や保護者向けの記事、趣味全開の記事など書きます。 物書き楽しい!!
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