子育て

現役教師が教える、絶対成績が上がる自宅学習のコツ! ~お金をかけなくても学力は上がる~

 

どうも、フクロウです。

 

今回はお久しぶりの生徒、保護者さん向けの記事です。このカテゴリの記事はがっつり真面目に書きます。

 

俺は現在小学校で担任をしていますが、以前は某超大手学習塾で講師をしていました。小学校に着任して驚いたことは、学力の低さに悩んでいる生徒、保護者が多いことです。

 

先生、うちの子の算数なんとかなりませんか・・・。

ぼくは勉強はできないからやりたくない!

みたいな悩み相談が多いこと多いこと。

 

現在の社会は何かに特化した技術があれば手に職をもちやすくなったとはいえ、やはりまだ学力至上主義な部分があるのは否めません。

 

そりゃ、学力が低いか高いか、どっちがいいかって聞かれたら当然高い方が良いですよね。

 

学力についてのお悩み相談が多すぎたので、俺なりに原因を考えてみたんです。

 

小学校も高学年になると学習内容が難しくなってきています。

 

というか、現在の20代~30代前半くらいがヒットする、いわゆる「ゆとり世代」と比べたら雲泥の差レベルで現在の小学生は学習内容が多いです。これは、別にゆとり世代を揶揄したい訳ではなく、単純に事実ということ。

 

学校教育の内容は、「学習指導要領」という先生の教科書みたいなもので決まっています。

 

これに則って各校でカリキュラムが組まれるわけですが、逆に言えば学習指導要領に掲載されている学習内容を授業で扱わないと、一時期ニュースになった「単位漏れ」になってしまいます。言ってしまえば、学習指導要領は授業のルールなんです。

 

で、その学習指導要領は10年に1回改訂されるんですが、ゆとり世代の時には中学校用の学習指導要領に掲載されていた学習内容が、最近は小学校用の学習指導要領に移行しているものが多いです。

 

つまり、そもそもルール的に現在の小学生はたくさん勉強しているんです。教科書の分厚さも尋常じゃないです。

 

当然、その分中学校では授業時間が空くわけではなく、それだけ中学生も密度の高い学習をすることに”ルール的に”なっています。

 

だから、例えばゆとり世代の子供(実は俺も当てはまります)と現在の子供がいたとして、学習についての能力が同じだった場合、現在の子供が苦労するのは当然なんです。

 

そして、現在の学習内容の多さを知らない親世代が、自分の子供のテストの結果とかを見て悩むのも当然なんです。

 

だって、そもそも学習内容がめちゃくちゃ増えてるんだもん。

 

そしてその結果、俺が見た現在の小学校、中学校の実態は・・・

 

学習塾に通い始める時期の低年齢化

 

です。

 

早い子だと小学1~2年生の低学年から行っています。そしてさらに言ってしまえば、幼稚園や保育園の時点でくもん式や幼児教育の塾に通っていて、小学校入学の時点で四則演算は完璧~みたいな子も中にはいます。

 

でも、保護者視点からしたら、自分の子供が学習で悩んでいたとしても簡単には塾に通わせられない事情もありますよね・・・。

 

お金もかかる。時間もかかる。送迎は?兄弟の世話は?塾に行ったからって学力が上がるなんて保証あるの・・・?

 

などなど、様々な事情で学習塾に通わせることを躊躇するのも分かります。

 

そして、「学校の授業でなんとかしてよ!」という思いも分かります。

 

俺たち教師の授業が本当に完璧なら、救えたかもしれません。そこはすいません。

 

学校の先生は一度に40人近くに授業するんだから、うちの子だけに構ってられないですよね・・・。

 

そう言ってくれる保護者様もいます。学校の現状をすごく理解してくれて、担任としては救われます。

 

 

俺たちが救われて満足するのは甘え。保護者が担任を救ってくれるなら、担任は生徒を救うのが責任ってもんです。だから俺たち教師は良い授業ができるように教材研究をします。

 

小学6年生の算数のクラス平均を95点まで引き上げた授業や、漢字50問テストのクラス平均を90点オーバーまでもっていった授業など、俺は塾講師の経験も活かしてなんとか頑張って成功体験を積み上げさせていますが、やっぱりそれで思うのは、各教科や特性によって適した授業法は異なるということ。

 

ただそれは教師用の記事になるので、また今度書いてみます。

 

保護者は担任のことを理解している。担任は生徒を救おうとしている。ただ、生徒が学習について悩んでいるのが現状。

 

それが多いです。

 

家庭で行う自主学習では学力は伸びないもんなんですか?

長々と前置きをしましたが、この記事のメインはこれ。

 

結論を書きます。

 

自主学習で学力は絶対に伸びます。

 

というか、塾に行こうが家庭教師を雇おうが、自主学習のスキルがなければ絶対に学力は伸びません。

 

塾の講義を受けて「分かった気になってしまう」という危険性すらあります。

 

学校では授業をします。国語、算数から体育、音楽・・・。

 

ただ、自主学習についての内容を取り扱った授業をする担任はほとんどいません。

 

俺の生徒がどの教科、どのテストでも平均点が3~5点上がったのは、自主学習の方法を指導してからです。それで思ったのは、「みんなやっぱり自主学習の方法を知らなかっただけなんだな」ということ。

 

悩んでいる生徒さん、保護者さん、大丈夫です。

 

自主学習には自主学習に適した技術があるんです。それを知れば、今よりは好転するはず。

 

自主学習の最終目標は「学習習慣の定着」

 

そしてそこから派生する副産物が

 

・学習内容の定着

・授業時間の集中力アップ

・テストの長期的な得点アップ

・テスト結果の「平均点」が上がる(点数のバラつきが少なくなる)

 

というものです。そのための方法を書いていきます。

 

ちなみに、受験生に絞って冬休みの学習方法についての記事も書いてみたので、もしよかったらこちらも読んでみてください!

 

 

自主学習では1日1教科に絞る

 

自主学習をしようと思うと、たぶんよくあるのが

 

じゃあ、今日やった授業を全て復習しよう。

 

 

ってなりがちかな~って思います。家庭訪問とか行ってみてもそういう話を聞きますね。

 

例えば学校での授業の集中力をレベル10とすると、自主学習は正直言ってレベル5くらいなもんです。

 

遊べる時間帯である放課後に勉強したいなんて思う学生さんは少ないでしょう。特に学習に対して苦手意識をもっている人ならば尚更でしょう。

 

だからそもそも自主学習に取り組むこと自体ですっごくすごいことなんですよ。

 

なので、自主学習では複数教科を学習することは非効率的です。少ないレベル5での集中力全てを1つの教科に専念するべきです。

 

また、生徒さんからしても「1教科だけ頑張ればいい」と前向きになれるでしょう。

 

国語、算数、理科、社会の主要4教科を中心に曜日でローテーションしてみるのもいいかもしれません。その中で国語(漢字)や算数など、苦手意識が特に強い教科はローテーションの間隔を短くしていきます。

 

月曜日~金曜日までで

国、算、理、社、算(苦手意識が特に強いため2回目)

 

などですね。

 

自主学習は長くても1時間

 

前述の通り、自主学習はどんなに頑張っても学校の半分くらいの集中力で臨むことになります。

 

学校では授業以外にやることがないし、周りの友達も集中しているから、空間的にも雰囲気的にも集中せざるを得ないからです。

 

ただ、ゲームとか漫画とか、誘惑がたくさんある中で自主的に学習をするわけなので、集中力は下がって当然です。

 

繰り返して書いているわけですが、それだけ強く覚えておいてほしいのです。

 

さて、自主学習をしようとしたら何時間くらいやりますか?

 

5分・・・最初の1週間くらいはいいかもしれないですね。
10分・・・慣れてきましたね。
30分・・・すごくよく頑張っていますね。
45分・・・学校の授業に加えて1コマ分多く勉強しているんですね。すごい!
60分・・・自主学習のプロですね。最高です!

 

って評価になると思います。

 

逆に、「勉強が楽しい!」「もっとやりたい!」となる前に1時間を越える自主学習を課してしまうと、子供は面倒くささと、これが日常化されることへの恐怖で自主学習に対してマイナスイメージをもってしまうでしょう。

 

また

 

「今日から自主学習をやってみよう!とりあえず1時間くらいかな!」

 

ってのも止めましょう。たぶんきついです。それくらい、「家で勉強する」というのはハードルが高いんです。最初はね。

 

10分で5日 → 30分で5日 → 45分で5日 → 60分で5日

 

っていう感じにどんどんレベルアップしていってあげるといいです。

 

自主学習の最終目標は「学習習慣の定着」です。だから時間をかけてでもゆっくり身体と心を慣らしてやる必要があるのです。

 

ノートの活用

 

主要4教科の学習では、ほとんどの場合でノートを書いていると思います。

 

ただ、そのノート、活用していますか・・・?

 

ノートは「後で見返すための物」であり、「その場で記憶するための物」ではありません。

 

よくあるんです。ノートがめちゃくちゃ綺麗なのに見返したことがない~っていう生徒さん。とてももったいないな~って思って俺のクラスにいたら指導することにしています。

 

あなたのノートはこんなに綺麗なんだから、そこらへんの参考書よりも勉強になるんだよ?だから家で少し見返してきな

 

って感じで。

 

自主学習のスタートはノートを見返すところからで良いです。というか、そうするべきです。

 

後述しますが、学習内容を定着させようと思ったら学習内容の反復が絶対不可欠です。

 

生徒さんが書いたノートは授業で扱った内容なので、当然1回学習した既習事項となります。そのノートを見返すということは、つまりその既習事項を反復するということ。

 

だから、ノートの見返しというのは最も簡単で相当効果的な自主学習方法なんです。

 

ただ見返すだけじゃなくて、一度授業で解いた問題をまた自力で解いてみて(答えを覚えていても全然OKです)、その答え合わせとしてノートを見返す。

 

という方法にすると問題解決の過程も含まれるので効果は激増します。

 

他にも、家にある真っ新なノートに、授業で書いてきたノートを書き写すのも1つの方法です。

 

「視写」という言葉があるんですが、読んで字のごとく、まんま見たものを書き写していくだけ。

 

簡単で退屈に感じる場合もありますが、学習に苦手意識がある生徒さんからしたら取っ付きやすく、「できないから諦める」というリスクはないです。

 

視写をしているときに頭の中の情報は整理され、記憶の定着に一役買ってくれます。

 

大切なのは予習よりも復習

 

自主学習で予習をして、学校の授業で復習をする

 

というパターンと

 

学校の授業で予習をして、自宅学習で復習をする

 

というパターンがあります。

 

前者のメリット(○)とデメリット(△)として

○学校の授業が分かるようになりやすいので、授業時間で活躍しやすい。(発表とか)

△自宅で自力で新しい内容を学ばなければならないので敷居が高い。

 

後者も同様にすると

○家で落ち着いて復習できるため、分かる所と分からない所をしっかり把握して学習できる。

△授業中に分からなくて困ることがある。

 

というもの。

 

俺は絶対的に後者をオススメします。

 

なぜなら、後者側のデメリットは教師側の配慮で解決できるから。

 

例えば友達に教えてもらう環境を作ったり、机間指導をしたり、様々な工夫で授業中の負担は減らすことができます。しかし、自宅学習での負担を減らすことはできません。

 

また、学習内容の定着を考えるならば、必要なのは予習よりも復習です。

 

学校の授業は進み具合やスピードは教師に左右されますが、自主学習では自分のペースで大切な所に十分に時間を使って復習することができます。

 

だからこそ、自宅学習ではモチベーション的な意味でも時間配分的な意味でも、予習ではなく復習に費やした方が良いです。

 

※高校生の場合はそもそも日々の授業がしんどすぎるので、自主学習を予習に当てないと授業が・・・ってなる場合もあります。そのときはケースバイケースで対応しましょう。

 

努力の成果にはご褒美を

 

「頑張ったご褒美」は大人でも嬉しいし、自分に対しても用意してしまうものです。

 

例えば

 

なんで自主学習しなくちゃいけないの。勉強なんかしないで遊びたいよ。

と子供が聞いてきたとしましょう。その時によくある答えとしては

 

受験で良い学校に行けないよ。将来苦労するよ。勉強できないと仕事につけないよ。

などが一般的かな~って思います。俺も言ったことあります・・・。

 

ただ、教師をやっていて思うんですけど、子供からしたら受験で良い学校に行けなかろうが将来苦労しようが仕事につけなかろうが、イメージ湧かないんですよね。それらの影響で自分がどれだけ困るのか~っていうのが分からないんです。

 

そりゃそうですよね。まだ体験していないんですから。

 

俺たち大人は、仕事につけないことの大変さが分かりますし、昔もっと勉強しておけば良かった~みたいなことがあるじゃないですか。

 

でもそれはあくまで大人視点であって、子供の視点じゃないんですよね。

 

だから子供の視点では、それらの理由は自主学習をしなくてはならない理由にはならない。

 

ご褒美をあげましょう。

 

自主学習を頑張ったご褒美をあげましょう。ケーキでもシュークリームでもガムでもなんでもいいです。

 

子供に、

 

自主学習を頑張ったらこんな良いことがあるんだ!

っていうのを感覚で分からせてあげましょう。それが大人ができる支援です。

 

もしこの記事を学生さんが見ていたら、自分にご褒美を用意しましょう。

 

「勉強をするだけなのにご褒美なんて!」

 

って思うかもしれませんが、何度も書いた通り自主学習ができることってすごいことなんですよ。

 

ちなみに、

 

何かご褒美をもらえるから頑張ろう。

という理由を「外発的動機」といいます。まあ名前は専門用語なのでいいんですけど、この外発的動機はあまり良いものとされていません。

 

将来の夢を叶えるために勉強を頑張ろう。

と、本質的な意味を捉えた動機を「内発的動機」といいます。外発的動機よりも内発的動機の方が良いものとされています。もちろんそれは分かるんですけど・・・、

 

最初からそんなに都合よく自主学習する動機ができたら、そもそも苦労してなくない?

 

って思いませんか?

 

学習が苦手で、家にはおもしろいものがたくさんある。その中で自主学習をしようって志すだけでも立派なのに、理由付けまで求めるのは酷かな・・・って思っちゃいます。

 

だから、教育系の本に書いてある内容とは逆行する考えを提案します。

 

最初は外発的動機でいいんです。どんどんご褒美を用意しましょう。自主学習するだけで偉いんです。自主学習するだけですごいんです。自分の苦手と向き合っているんです。

 

そのうち時期が来たら、「ああ、自主学習してたから成果が出たんだ」って感じる瞬間が必ず来ます。

 

そうなれば、大人があれこれ手を尽くさなくても、勝手に生徒さんの中で内発的動機にランクアップしていきます。

 

なりふり構ってなんていられないはず。外発的動機だろうがなんだろうが、使える物は何でも使いましょう。そのガムシャラさが結果にコミットしていくのです。

 

まとめ ~お金をかけなくても学力は上げられる~

 

まとめます。

 

○自主学習は1日1教科。苦手教科を中心にローテーションしよう。
○自主学習は長くても1時間。最初は短めに、どんどんステップアップしよう。
○ノートを活用しよう。ノートは復習のために最適。
○予習よりも復習重視で。一度解いた問題を解き直したり、視写も効果的。
○自主学習は行うだけですごいこと。ご褒美を用意しよう。

 

俺は塾講師もやっていたので、学習塾に通う場合の話はまた後日書いてみようと思います。

 

ただ間違いないのは、学習塾にお金をかけて通わなくても学力を上げることはできるということです。

 

俺は自分の生徒を救い続けます。そうできるように頑張っていきます。

 

もしこの記事を読んでいる生徒さん、保護者さんにとって、ちょっとでも参考になれば幸いです。

 

では、また~。

 

ABOUT ME
れぽん
れぽん
公立学校で教員をしています。 毎年担任をしていますが、持ち帰り仕事や休日出勤はゼロです! 試行錯誤しながら考えた仕事術なんかを書けたらと思います。 他にも、学生や保護者向けの記事、趣味全開の記事など書きます。 物書き楽しい!!
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