学生、保護者向け

不登校から子供を救うための5つのポイントを、現役教師が語ります。

 

子供
子供
学校に行きたくないよ・・・

 

と子供に言われたとき、悩みますよね。

 

どの保護者さんも様々な願いがあれど、「学校に毎日楽しく行ってきてほしい」という願いはかなり上位なのではないでしょうか?

 

そんな中で自分の子供が不登校になってしまう・・・とてつもなく悲しく、無我夢中で解決策を探しますよね。しかし

 

・不登校に対する解決策なんて分からない。
・本に書いてることは試しても効果がない。

 

という方は多いのではないでしょうか。

 

僕が担任した生徒の中にも不登校になってしまった人もいたし、僕はSNSでも教育系の情報を発信しているので、不登校の相談が保護者さんから来ることもあります。

 

僕は運が良いことに、なんとかこれまで不登校の生徒を全員救うことができてきました。僕自身も悩み、本を読んだり先輩からアドバイスをもらったりして勉強し、様々な策を実践してきました。だから不登校を解決する方法を少しは理解しているつもりです。個人的には、「不登校は必ず解決できる」と信じています。

 

そこで今回は、不登校に関する悩みについて僕の経験も踏まえながら対応策を伝え、解決します。

 

具体的には

 

・不登校とは何か
・不登校になってしまう原因
・不登校の解決策

 

の順に、ポイントを押さえながら書いていきます。

 

3分くらいで読めますし、不登校の解決策のヒントには必ずなりますので、最後までお読みください。

 

 

 

不登校とは何か

 

ではまず、不登校とは何かを確認したいと思います。法律的には

 

何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの

 

と定義しています。

 

学校現場では月に一度会議を開き、出席停止(インフルエンザなど)や忌引以外の理由による欠席が多い生徒がいないか確認をしています。

 

その会議に参加する度に思うことは、「不登校は誰にでも当てはまる可能性がある」ということ。例えばこれまで皆勤賞ペースで毎日元気に登校していた生徒が、とある行事を境にポツリポツリと欠席し始め、2~3ヶ月後には2日に1日登校できれば良い・・・ということもあります。

 

そして、正直保護者さん的には30日欠席なんて定義はどうてもよくて、お子さんが学校に行けていない状態が始まった瞬間から不登校と戦う心構えをすると思います。

 

だからこそ、

 

お母さん
お母さん
うちの子に限って不登校にはならないわ

 

という考えは危険なのです。ビクビクする必要まではありませんが、不登校は誰にでも起こりうるという認識をもつことは保護者さんにお願いしたいところです。

 

そしてそれと同様に、「学校に行くことには巨大なエネルギーが必要」ということも分かっておいてください。毎日何事もなく登校する・・・それは子供が頑張っているからです。

 

 

 

不登校になってしまう原因

 

不登校になってしまう理由は人それぞれ、まさに多種多様です。

 

「この生徒はこのパターンだからこれが原因だ!」などと簡単にカテゴライズできるほと単純ではありません。感情がある人間ですからね。

 

ただ、それでも「多くある理由」は存在するので、それらを解説していきます。よくある「不登校になってしまう理由」ではなく、僕自身が教師として直面してきた理由を述べます。

 

最近では、「なんとなく学校に行きたくない」という理由も増えてきました。この理由については、下の記事で細かく対策を書いています。

 

 

時期的な理由

 

長い休み明けは不登校が多くなります。大人が連休明けの仕事が憂鬱なように、子供も楽しかった長い休み明けは憂鬱なのです。具体的には

 

・春休み
・ゴールデンウィーク
・夏休み
・冬休み

 

これらの休み明けは我々教師もかなり緊張して生徒を迎えます。特に夏休み明けは

 

お母さん
お母さん
先生、子供が学校に行きたくないと言って家で渋っているんです。

 

という連絡が多く来ます。

 

この手の不登校にならないためには、長い休みの最後1週間くらいから学校に行く準備をしておくことです。学習の時間を長くしてみたり、道具の確認をしたり・・・。「学校に行く」という心構えをゆっくり子供にさせてください。

 

学習の遅れ

 

「不登校の理由は人間関係のトラブル」

 

と思われがちですが、意外と多いのが学習面が理由となるパターン。勉強が苦手で授業が億劫になり、学校に行くこと自体が嫌になってしまうのです。

 

他にも、”体育の苦手な単元がある期間だけ休んで、その単元が終わったら登校を始める”などもあります。

 

生徒は学校にいる時間の90%は授業の中で過ごすので、授業が苦痛になってしまうと学校自体が嫌いになってしまうのも無理はないです。

 

人間関係のトラブル

 

やはり人間関係のトラブルが理由で登校を渋ることは多いです。

 

・ケンカ
・いじめ
・陰口
・輪に入れない

 

など様々な実態がありますが、それ意外にも”教師との関係”も最近は増えています。教師から言われた不用意な発言により心が傷つき、「また言われてしまうかもしれない」と恐怖し登校を渋るのです。

 

恥ずかしながら、僕も教師1年目のときに厳しく指導しすぎて「先生が怖いから学校に行きたくない」と言われてしまったことがあります。今思うと自身の指導力不足に腹が立つばかりです。即刻謝罪しに行き、生徒にも保護者さんにも理解してもらって以降は無事に登校できていましたが、痛烈に反省することになりました。

 

あれは申し訳なかった・・・。指導と恫喝を混同し、怒りと叱りを履き違えてた無能な教師でした。

 

人間関係のトラブルについては教師と連携して対処することが大切です。

 

そしてトラブル自体が解決した後は「もう解決したから大丈夫だよ」と心を後押ししてあげましょう。

 

無気力

 

別に何かが嫌なわけではなく、生徒自身もなぜ学校に行きたくないのかがわからず、ただただ学校に行く気になれない・・・というパターンです。

 

「学校に行きたくない」と子供に言われた保護者さんは、まず間違いなく理由を聞くでしょう。そこで人間関係のトラブルなどが分かる場合もあります。ただ、保護者さんが聞いても理由が分からず、対策が打てない場合も多いのです。

 

無気力が理由で不登校になる生徒さんは表情に特徴があるように経験上感じています。言葉で表現するのは難しいのですが、なんというか”純粋”なんです。真っ直ぐ、素直に、純粋に、ただただ「学校に行く気になれない」と伝えてきます。別に生徒自身も嘘をついているわけではないから後ろめたさもないのです。

 

無気力が原因となる不登校対策は困難な道に入り込むことが多いです。なぜなら、理由が分からないことにより対策が打ちにくいため。

 

しかしある日急に学校に行く気になり、それまで不登校だったのが嘘のように何事もなかったかのように登校し始めるケースがあるのも、無気力が原因による不登校の特徴ですね。

 

無気力は学校に行く気力が不足しているときに起きやすいです。心のエネルギーが足りていない状態ですので、子供がやりたいことをやらせてあげましょう。そうして心の充電が完了すれば、別に人間関係や学習で悩んでいるわけではないので自ら登校に心が向きます。

 

家庭環境

 

子供にとっては家が最もくつろげる場所です。しかし逆に言えば家庭環境の変化はそれだけ子供の精神状態を左右するものです。

 

・両親の不仲
・金銭的トラブル
・離婚
・近所とのトラブル

 

などが原因として多く挙げられます。

 

中には、”兄弟の受験の失敗”なども原因となることもあり、家庭環境が子供の精神に与える影響の範囲は幅広いものです。子供なりにも両親に家庭環境のことで悩んでいることを打ち明けることは難しいと感じるもので、家庭環境が原因だと判明することは遅れることが多いです。それ故に無気力と間違えられがちです。

 

 

 

不登校の解決策

 

では、実際に僕が指導した例を踏まえて不登校の解決策を例示していきます。少しでも参考になれば・・・。

 

その前に、不登校になってしまっている生徒の心は「不安」でほとんど埋め尽くされています。だからこそ、

 

1,不安の解決
2,気力(学校に行こうという思い)の回復

 

が達成されたときに不登校は子供が自ら解決します。

 

冷静に理由を聞き、学校に連絡する

 

子供が小さいころ、転んだとしましょう。子供は痛みを我慢して立ち上がります。しかし、大人が「大丈夫?」と心配した瞬間泣き始める・・・という経験は思い当たることがあるのではないでしょうか。

 

それと同じで、両親の不安そうな感情は異常なまでに子供に伝染します。

 

だからこそ、

 

子供
子供
学校に行きたくないよ・・・

 

と言われたときには、どれだけ動揺しても保護者さんは不安を表に出さないように努める必要があります。酷なようですが、それが子供にとって最善手なのです。

 

「学校に行きたくない」という思いを保護者さんに伝えたとき、

 

お母さん
お母さん
学校は義務教育なんだから行きなさい!お金払ってるんだから行きなさい!みんな行ってるんだから行きなさい!

 

的な反応が返ってくるであろうことは子供は予想がついています。小学1年生だろうと思いつくでしょう。

 

ただそれでも「学校に行きたくない」と言ってきたということは、子供の思いはもうパンパンなんです。限界なんです。お母さんお父さんに怒られるかもしれないし、お母さんお父さんを困らせるかもしれない。そんなことは分かっているけれども、それでも行きたくない。そこまで思い詰めてしまっているのです。不安に心が支配されてしまっているんです。

 

まずは冷静に、学校に行きたくない理由を確認しましょう。声を荒らげてはいけません。逆効果です。

 

・学校に行きたくない理由
・いつから行きたくなかったのか
・人間関係のトラブルならば、誰が関わっているのか

 

を確認しましょう。

 

そしてここからが不登校解決への勝負。不登校解決はスピードが命です。

 

事実確認が済んだらまず、子供の見えないところで即刻学校に電話しましょう。

 

先生が迎えに来るとすんなり登校することも多くあります。僕は登校渋りの連絡が来たら1時間目を自習にしてでも即迎えに行くようにしています。けっこう効果高い印象です。

 

次点で効果があるのは放課後の家庭訪問ですが、「1日ずる休みしてしまった」という印象をもち自責してしまう生徒も少なくなく、次の日からの登校を約束することはなかなか難度が高いです。

 

だからこそ、なるべく素早く学校に連絡し、可能ならば担任に迎えに来てもらいましょう。

 

「迎えに来てくれませんか?」とお願いすることは難しくても、「迎えに行きましょうか?」と教師が言ったら快諾しましょう。保護者さんのお子さんの問題は、教師からしたら自身の生徒の問題です。遠慮は無用、初動が大切です。

 

ちなみに、ここからは大きな声で言えない内容なのですが・・・。

 

不登校対応の技術は教師によってけっこうな差があります。楽観的で甘い判断をし、結果不登校を深刻化させてしまう教師も残念ながら少なくありません。もちろん、手を抜いているわけではなく技術的な面だったり経験的な面だったりで満足いく結果を出せない教師もいます。保護者さんからも「もっと真剣に対応してほしい」と思われることでしょう。

 

もし担任の対応に不満がある場合は、他の教師にも連絡をとって対応してくれる幅を広げておくことも効果的です。具体的には

 

・学年主任
・生徒指導主任
・教頭

 

の三者ですね。特に生徒指導主任は、不登校対策についてその学校で随一の技術をもっている教師がなることが多いです。この三者に不登校で困っていることを伝えておけば、担任の指導が足りなかった場合にサポートをしてもらえることもあります。

 

さて、不登校の最も怖いところは、学校に行かない期間が長くなればなるほど復帰が難しくなるということです。欠席の期間が長くなれば復帰のときに注目されやすくなるもの。そしてそれは子供は十分思いつくこと。

 

だからこそ、可能であれば「学校に行きたくない」と宣言されたときこそ、丁寧に励まして学校に送り出すことが良いです。とはいえ、そんなことは分かってますよね・・・。

 

もしフルタイムで学校にいることが難しかったら

 

お母さん
お母さん
じゃあ今日は4時間目が終わったら迎えに行くから、お昼ご飯食べに行こうか

 

など、早退をすることを約束して送り出すと効果的なこともあります。そして学校に行きたくない中で少ない時間でも頑張って登校したことを褒めましょう。

 

しかし、それを繰り返しても根本的な解決には繋がりません。子供が頑張って学校に行っている間に教師と相談して子供の不安を解決する道を考えましょう。

 

欠席したときも学習は学校と同じ時間行う

 

”可能であれば”、登校を渋ったときでもなんとかして登校させた方が結果的に不登校を解決できることは間違いありません。

 

ただし、当然子供の精神状態的に欠席を余儀なくされることもあります。

 

そのときに大切なルール。それが、「学校と同じだけ学習する」ということです。

 

不登校の理由に学習が挙がることは上述しました。そのことを踏まえて例を考えてみます。

 

無気力が原因で休む。

欠席した日は学習せず過ごす。(学習が遅れていく)

気力が戻り(解決)、学校に行こうとする。

学習面が不安になり、再度不登校になる。

 

というルートになってしまいかねません。

 

だからこそ、不登校が解決した後のことを見越して学習だけは遅れないように家庭でフォローする必要があります。

 

もし家庭で学習を進めることが難しかったら通信教材を使うのも手でしょう。

 

とにかく不登校を解決するために学習習慣を手放すわけにはいきません。

 

あとは、時期的な理由でなんとなく学校に行くのが怠かった生徒については、「家でも勉強しなくちゃならないなら学校の方が友達いるし登校しようかな」という考えになる場合もあります。

 

学校との関係を絶たない

 

不登校中の話ですが、学校に行かない間は当然学校との関係は絶たれがちです。

 

学校を休んでいるのに放課後に友達と遊ぶわけにはいかないし、クラスで新しい思い出をたくさん作っている中、その輪の中に自分はいないのです。どんどん孤立感が襲ってくるでしょう。

 

不登校は、学校に行かないから楽なのではありません。学校に行かないからこそ苦しむこともあるのです。

 

だからこそ、学校との関係を絶ってはいけません。友達が嫌ならば教師とでも良いでしょう。とにかく細くても学校の関係を保つことが大切です。

 

その方法として

 

・交換日記
・お手紙
・電話
・家庭訪問

 

が取り組みやすい手立てだと思います。交換日記やお手紙ならば友達との関わりも繋ぐことができますね。

 

僕が小学4年生の不登校児童を担任したとき、4ヶ月の間家庭訪問をしました。平日毎日です。その生徒は最初は人間関係のトラブルだと言って不登校になったのですが、実際は無気力が原因でした。複雑な実情だったので長期戦でしたが、その間学校との関係を保つために毎日の家庭訪問を実施しました。

 

最初は学校の話をするだけで帰りました。次第に学習の補充をするようになり、時にはゲームで一緒に遊ぶこともありました。だんだんと心がほぐれていき、4ヶ月後にやっと復帰できました。学習面も遅れないように配慮していたので、一度復帰したら卒業まで再度登校を渋ることはありませんでした。

 

家庭訪問を始めて2ヶ月後あたりから提案してクラスの友達との交換日記も実施しました。卒業して中学生になった後もその交換日記は大切に保管してあるそうです。嬉しかったんでしょうね。

 

やりたいことをやらせてやる

 

これまで書いた方法は、どちらかというと「不安の解決」の方法です。このテーマは「気力の回復」の方法です。

 

習い事でも旅行でもなんでも良いのですが、子供の「やりたい」という欲を満たしてやることで気力が回復することがあります。不登校だからといって家庭で暗いムードになるのは逆効果で、むしろ楽しいことをしたり嬉しい思いをしたりして、明るいムードに子供を包む方が効果的です。

 

僕が以前担任した不登校の生徒は、「牛の乳搾りをしたら楽しくて悩んでたことがどうでも良くなった」と言い、それからは友達とゲラゲラ笑いながら1年間を過ごしていました。

 

だから不登校を甘えと捉え、「学校を休むなら夕飯なし!」とか「学校に行くまでゲーム禁止!などはまるっきり逆効果です。学校でも家でも自分の欲が満たされることはなく、子供の心が憔悴していきます。

 

大人は心が荒んだら美味しい物を食べたり好きなことをしたり・・・お金もあるので自分でどうにかコントロールできる部分もありますよね。ただ子供はそれが自分ではできないので、保護者さんが補ってやってください。

 

不登校について正しい知識を得る

 

不登校やいじめについては多くの書籍が出版されています。子供の思考はかなり論理的です。大人が感情的になって何を言っても子供の心には届きません。だからこそ、大人も不登校について知識を蓄え、論理的に子供の心に寄り添う必要があります。

 

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この本は教師の僕が見ても実践的な内容が多く、即戦力となる知識が多いです。本じゃなくてこの記事のようにインターネットでも構いません。不登校について学びましょう。子供のために。僕も学び続けます。

 

お母さん
お母さん
本に書いてあることを試しても効果がなかった・・・。

 

と感じても諦めてはいけません。不登校解決は長期的になることもあります。それに、正しい知識を得ることが間違いになることはありません。粘りましょう。

 

 

 

まとめ ~不登校は絶対解決できる~

 

不登校は子供も苦しいし、それを訴えられた保護者さんも苦しいものです。

 

しかし、その理由をしっかりと判断し、適切な対応をすれば必ず解決できます。

 

スピードを大切に、粘り強く、冷静に・・・言葉で書くと簡単ですね。実践することは難しいものです。とはいえ、我々は大人。厳しいようですが、やらなければなりません。全ては子供のために。心構えだけでなく、具体的な方法を書いたつもりです。

 

まとめますね。

 

不登校解決の方法

・冷静に理由を聞き、学校に連絡する。(可能ならば迎えに来てもらう)
・欠席したときも学習は学校と同じ時間を行う。
・学校との関係を絶たない。
・やりたいことをやらせてやる。
・不登校について正しい知識を得る。

 

再度書きますが、不安を解決し、気力が回復すれば不登校は子供自らが解決していきます。そのための手助けを大人がするのです。

 

僕もこの記事を書いていて昔の生徒を思い出していました。

 

おそらくこの記事を読んでくださった方は不登校について悩みを抱えている方だと思います。

 

必ず解決できます。再び登校できるようになることを祈っています。

 

では、また~。

 

ABOUT ME
フクロウ
フクロウ
公立学校で教員をしています。 毎年担任をしていますが、持ち帰り仕事や休日出勤はゼロです! 試行錯誤しながら考えた仕事術なんかを書けたらと思います。 他にも、学生や保護者向けの記事、趣味全開の記事など書きます。 物書き楽しい!!