子育て

いじめの現実を、現役教師が語ります。もう、苦しまなくて良いんだよ。

【本記事のターゲット】

・いじめられていて悩んでいる生徒さん
・いじめられているお子さんがいて悩んでいる保護者さん

我々教師が常に願い、これを達成するために日々の学級経営に力を注いでいると言っても過言ではない思いがあります。

それは、自分の生徒には、笑って学校に来て欲しい」というものです。

逆に、その反対自分の生徒が、笑って学校に来られなくなる」

ということは、我々が常に恐れ、防ぐためにどんな手でも使おうとすることです。

今回の内容は、いじめ。

子供
子供
いじめられていて困っています。学校に行くのも辛いです。

という生徒からの悲痛な叫び。

お母さん
お母さん
先生、うちの子がいじめにあっているんです!なんとかしてください!

という保護者からの悲痛な願い。

今までいくつもいくつもいくつも・・・聞いてきたものです。

そしてその度に解決策を自分なりに考えてきたので、いじめについて自分なりの考えを書いてみます。

「嫌なことは嫌とはっきり言う」

「正直に自分の気持ちを言ってみる」

色々、試したと思うんです。悩んだと思うんです。

だから、そういう根性論は書きません。

私の経験と、解決したときの生徒の言葉や表情から受けた感情をもとにしています。

○いじめの法的な位置
○実際に私が指導したいじめの事案
○いじめで苦しんでいる方への言葉

という流れにしたいと思います。

2分くらいで読めますし、いじめで悩んでいる方にとって少しでも救いになれば・・・と願いを込めて書くので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

いじめの法的な位置

まず、”いじめ”の定義は、このようになっています。

「いじめ」とは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍してい
る等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な
影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該
行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とする。

まず、”いじめ”の定義は、このようになっています。

 
いじめについては、とにもかくにも我々は非常に恐れているので、かなり昔から防止策、解決策が議論されてきています。
 
そして、「いじめ防止対策推進法」という仰々しい名前の法律までできて、その中に↑の定義が記されています。
 
要は・・・自分が”嫌だ” ”苦しい” と思ったら、それらは全ていじめの行為である」
 
ということです。
 
何が言いたいの?法的なことなんてどうでもいいんだけど?
 
その通り。私も別に法的なことだけを述べたいわけではありません。
 
この法律がある限り、「嫌なことがあったら教師は必ず生徒を守らなければならない」
 
ということを知ってほしいのです。
 
でもそもそも、
 
法的な拘束力なんてなくても、自分の生徒が苦しんでたらなんとかしたいに決まってるけどね。
 

実際に私が指導したいじめの事案「SNSトラブル」

いじめの事案は相当複雑化してきています。
LINEなどのSNSが発達、一般化された今、目で見てすぐに分かるいじめよりも、なかなか見通せないいじめが増えてきている傾向にあります。
 
かくいう私も、いわゆる”女子グループ”内でのSNSトラブルを相談され、保護者に連絡しまくって対処した経験があります。
 
そのときの感覚で言うと、高校卒業までSNSなんて必要ないという思いです。
 
なので、とりあえず現在の学校現場で爆発的に増えている、SNSトラブルについてまず書いてみます。
 
私が指導したときにはもう既に相当泥沼になっていて、
 
・A、B、C、D・・・と、複数メンバーのグループがある。(いわゆる、仲が良いグループ)
・ABの個別メッセージ、ACの個別メッセージなどの個別メッセージも当然存在する。
・ABの個別メッセージ欄にはCの悪口が、ACの個別メッセージ欄にはBの悪口が・・・と、グループ内で”見えないように”お互いの悪口を書いていた。
・新規でグループに入りたいという人は拒絶していた。
という感じでした。
 
①親はそのLINEトラブルの件を知っているのか(親に直接聞きました)
②LINEの内容を面と向かっては言えるのか
③誰が主に悪口を言う流れを作るのか
④今の自分たちをどう思うのか。これからどうしたいのか
という流れで落ち着いて指導をしていきました。
 
人数がたくさんいたので大変でしたが、方針は間違ってなかったと思います。
 
結果は・・・
 
①知っている。けれども、子供の話だし自分たちで解決してほしい。正直、どう対処したら良いのかわからない。
②言えない。LINEだからこそ言えることもあるし、言えてしまうこともある。
③大人数グループの中のほんの1~2人。いつも同じ人から悪口を言う流れになり、ボス的な存在。逆らうと自分が標的になるかもしれない。悪口を言うまでは言わなくても、同調くらいはしないと自分のことが不安になる。怖い。「LINEグループ抜けさせるよ」と脅されたこともある。
④自分たちだって仲良いグループに戻りたい。けれど、色々言ってしまったし、もう戻れるかわからない。
というものでした。
 
話を聞きながら泣き出す生徒が多く、「とんでもないことをやってしまった」という感覚はもっていました。
 
とりあえずわかってほしいのは、他人を傷つけるような人は、いつか一人になるということ。
 
とりあえず主犯級(言葉は悪いですが)以外の生徒は、落ち着いて話せる場と時間を設けて、直接話させました。
 
本当はもっと早く謝りたかった。
 
そんな言葉も聞こえましたが、怖いよね。怖いよ。当然だよ。
 
それを俯瞰的な立場から仲裁して、解決する方法を与えて場を用意するのが我々の仕事。
 
主犯級以外は、始まってしまえばあっという間に解決しました。
 
主犯級は・・・それはもう泥沼でした。底なし沼かよってレベル。
 
謝る気はないし、そもそも周りの人達だって個別メッセージでは同調していたのに、急に立場を変えるなんて裏切りだ!って意見でした。
 
じゃあ、もうあなたたちはそれぞれ一人ぼっちで過ごすしかないね。
 
どんな人だって、自分を傷つける危険がある人と近づきたいなんて思わないよ。
 
表面上は付き合うかもしれないけど、そんな浅い付き合い、クラスが変わったら即終了だよ。
 

今引き返すなら絶対になんとかするけど、本当に心を入れ替える気がないなら、もう俺の生徒に関わらないでほしい。

そこまで言いました。もちろん、その主犯級の生徒たちにも良いところはたくさんあって、ボスって言われていたけど、正しいリーダーシップももっていました。

だからこそ、信じたかったのです。

結局、誰よりもボロボロ泣いて、嗚咽まで漏らして、顔面ぐしゃぐしゃにして謝ったのは彼女たちでした。

フクロウ
フクロウ
SNSなんて使うくらいなら顔突き合わせてゲラゲラ笑ってろ!

と言って、その件は幕引きでした。

まだLINEグループは存続しているみたいですが、現在は一線を越えたので、過去以上に仲の良いグループになれたようです。

保護者さんが挨拶にも来てくれたのですが、

・SNSの”匿名の危険性”を学ぶには、高校卒業くらいしないと発達段階的に厳しい。例えば小学生にそれを言っても、知識としては分かったつもりになっても、実際に自分のこととして捉えることは難しい。

・学校は、いじめを絶対に認めない。加害者も被害者も引っ括めて笑って学校に来て欲しい。そのための教師だから、また何かあったら相談に来て欲しい

・家でのインターネットの使い方のルールを再確認、徹底してほしい。インターネットを自由に使うには、学生は幼すぎる。それを見とれるのは保護者しかいない。

ということをお話しました。

インターネットのルールとは?と聞かれもしましたが、現在はスマホの設定を細かいところまで親が制限をかけることができます。

けっこうなボリュームになったので、プチまとめをします。

・現代のいじめの主流は、SNSに場が移っている
・SNSトラブルが深刻化してしまう理由は、その匿名性にある
・これらを防ぐためには、高校卒業するくらいまでの年齢までは保護者の監督が必要不可欠
・可能ならば、子供のスマホには制限をかけた方が安全

ということです。

いじめで苦しんでいる方へ

僕は担任バカですが、今担任している38名が可愛くてしょうがないです。

だからこそ、その中の1人でも欠けたら悲しいので、いじめ対策やいじめ防止は相当気を配っています。

ありきたりなことを書くかもしれません。もしかしたら不愉快かもしれません。

嫌なこと、たくさんあったよね。

辛いこと、本当は誰かに相談したかったこと、きっとあったよね。

あなたたちの学校の先生がどんな先生なのかは、分からない。

けど、苦しみを一人で背負い込むならば、相談してみて。

もちろん、担任の先生と上手くいってない人もいるでしょう。

だったら、学年主任の先生とか教頭先生とか部活の先生とか、どんな先生でもいいんだよ。

物を隠されたり、暴力を振るわれたり、ヒソヒソ話されたり、もしかしたらSNSトラブルに巻き込まれている人もいるかもしれない。

がんばれ  とは言えない。

もう頑張ったもんね。

それでも苦しいんだもんね。

でもだからこそ、負けないで。

自分のために頑張ることができた素敵なあなたを、あなた自身が諦めないで。

いじめに立ち向かったあなたは、えらいんだよ。すごいんだよ。

そんなあなたのことを、周りの人は絶対に見ているよ。

そんなあなたと一緒にいたいと思っている人は、絶対にいるよ。

誰でもいい。信頼できる大人を頼ってください。

そして、自分が前向きになれる学校生活を、探り続けてください。

あなたの苦しみが解決される日が来ることを、願っています。


ABOUT ME
れぽん
れぽん
公立学校で教員をしています。 毎年担任をしていますが、持ち帰り仕事や休日出勤はゼロです! 試行錯誤しながら考えた仕事術なんかを書けたらと思います。 他にも、学生や保護者向けの記事、趣味全開の記事など書きます。 物書き楽しい!!
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