オリンピックでまたドーピング騒動!性別が代わり、骨が砕けるほどの副作用をもつドーピングとは・・・?|Smart☆レポート
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オリンピックでまたドーピング騒動!性別が代わり、骨が砕けるほどの副作用をもつドーピングとは・・・?

2019年12月9日、世界反ドーピング機構(WADA)は、とある決断をしました。

それは、オリンピック・パラリンピックからロシアを4年間追放するという強烈なもの。

ロシアといえば、2018年の平昌冬季五輪で国としての参加を禁止されたことが大々的に報道されました。今回もその時と理由は同じ・・・ドーピングです。

今回はロシアのオリンピック追放と、ドーピングの副作用についてまとめてみました。

 

ロシアがドーピング疑惑でオリンピックから追放された経緯

ロシアは昔からスポーツ界では問題児扱いされてきました。ロシアスポーツの歴史とドーピングは深い因縁があるのです。

ロシアの組織的なドーピング不正を巡り、世界反ドーピング機関(WADA)は9日、スイス・ローザンヌで臨時常任理事会を開き、ロシア選手団の主要大会への出場を4年間禁止する処分を全会一致で決めた。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)の検査データに改ざんや捏造(ねつぞう)が確認され、制裁に踏み切った。決定には強制力があり、東京五輪・パラリンピックへのロシアの国としての出場は厳しくなった。

処分は4年間。この決定により、ロシア選手団は各競技の世界選手権やサッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会などへ出場できなくなる。ただ昨年の平昌五輪同様、潔白を証明した選手は個人資格で出場を認められるが、国旗や国歌は使えない。

ロシアの国ぐるみの不正は14年12月のドイツ公共放送ARDの報道で表面化。WADAは15年11月、規定を順守していない「不適格組織」としてRUSADAを処分した。WADAは昨年9月、モスクワの検査所が保管するデータなどの提供を条件に処分を解いたが、期限を過ぎて提供されたデータから今回、改ざんなどが見つかった。

WADAのコンプライアンス(法令順守)審査委員会によると、ドーピング違反の疑いのある分析結果が数百カ所も削除され、関連文書やデータも消去、改変されていた。提出期限を遅延している間にも改ざんは加えられていた。モスクワ検査所の元所長でロシアの不正を告発したグリゴリー・ロトチェンコフ氏ら3人が、選手から金をゆすり取るためにデータを改ざんしていたかのように装う虚偽情報も埋め込まれていた。

RUSADAは決定通知から21日以内にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し出ることができる。

参照:Yahoo!ニュース

 

まず、メダル獲得が期待される有力選手は事前に尿を採取し、ソチの検査所近くにあるロシア連邦保安庁(FSB)の建物内に保管しておく。しばらく薬物を使わず、きれいになった尿であることはいうまでもない。検査所には保安対策のためと称し、FSBの担当者の待機部屋を用意する。この部屋は尿検体の保管場所に隣接。担当者は壁にあけられた穴を通して尿検体のすり替えを行っていた。
通常、検体をいれるボトルはふたを割らないと開封できない仕組みだが、FSBは蓋を割らずに開封する方法を生みだし、大会に備えていたとされる。指示していたのはスポーツ省で、政府機関であるFSBをも巻き込んだ国家ぐるみの“犯罪”だったわけである。
ロシアは依然、国家ぐるみを否定しているものの、政府が関与しなければ“成功”しない仕掛けであった。問題は2014年12月にドイツの放送局のドキュメント番組に出演した元ロシアの反ドーピング機関職員と元陸上競技選手夫妻の証言によるものだった。彼らの内部告発がなければ、まだ“国家犯罪”は闇に隠されていた可能性も高い。
では、なぜ、ロシアはこうしたドーピング隠しに手を染めたのか。
ロシアは1991年のソ連崩壊ほうかい、東西冷戦構造の終結後、政治体制の混乱、経済状態の悪化などもあって米国と対峙たいじしてきた国際地位が低下。スポーツ界も例外ではなく、資金不足による選手養成制度の崩壊や人材流出などによって、その存在感を落としていた。
2000年、プーチン大統領が「強いロシアの復活」を掲げて登場。国家のプレゼンス誇示、国内の連帯を強めるにはスポーツが重要な役割を果たすとして強化に乗り出した。大統領の直接関与は不明だが、側近が意図を忖度し、禁じ手を解いたと考えていい。ロシアはソ連時代、東ドイツと並ぶドーピング先進国だった。過去の“得意技”の復活である。

参照:笹川スポーツ財団

そして、これから4年間ロシアに対して下される制裁がリストアップされています。

 世界反ドーピング機関(WADA)が4年間適用する処分は次の通り。(共同)
一、ロシアの選手や支援要員は不正に関与していないと証明できた場合のみ主要大会に参加できる。その場合も国を代表することはできない
一、主要大会でのロシア国旗の使用を禁じる
一、いかなる主要大会も開催と招致を禁じる
一、既に招致した主要大会の開催を禁じ、代替開催国に移す。2032年夏季五輪・パラリンピックの招致を禁じる
一、ロシア政府関係者、代表者の夏冬の五輪・パラリンピックやユース五輪、世界選手権など主要大会参加を禁じる
一、ロシアのオリンピック委員会とパラリンピック委員会の会長や理事の主要大会参加を禁じる
一、WADA統一コード(規定)に調印した組織の理事をロシア政府関係者、代表者が務めることを禁じる
一、ロシア反ドーピング機関はこの問題でWADAが要した経費と罰金を支払う

参照:日本経済新聞

 

つまりまとめると、

・ロシアには元々ドーピングが身近な文化があった
・ロシアという国家単位でドーピングを使っていた過去があった確率が高い
・平昌冬季五輪で出場禁止処分を受けたのにも関わらず、未だドーピングを使用していた
・潔白を証明できた個人のみ参加可能。しかしロシア国旗や国家は使用不可

ということですね。

過去には伝説の陸上選手であるベン・ジョンソン選手がカール・ルイス選手を破って表彰台の中央に立ちました。しかし、その後間もなく金メダルは剥奪されました。

 

ベン・ジョンソン選手といえば今でいうウサイン・ボルト選手のような世界最速の選手でした。しかしそこにもドーピングの影はあったわけですね・・・。

 

ドーピングってどんな副作用があるの?

そもそもドーピングって薬物を使用して体のバランスをコントロールすることを指すわけですが、そんな都合よくメリットばかりになるものですかね?

調べてみたら、やはりドーピングにも副作用はありました。それもとびきりえげつないのが・・・。

国家による選手育成の裏で

スポーツの歴史は、ドーピングとの戦いの歴史と言ってもいいかもしれない。

かつて、ドイツ人民共和国という国があった。一般には『東ドイツ』と呼ばれている。その東ドイツは冷戦時代、ソビエト連邦の傘下にあった。だがスポーツに関しては盟主であるソ連に並ぶ活躍を見せている。

特にオリンピックに関しては、夏と冬合わせて519個ものメダルを獲得している。

それはすなわち、英才教育の賜である。全国各地の幼稚園や小学校にスカウトを巡らせ、才能のある子を奨学金付きでスポーツ学校に転入させる。

そこで四六時中競技漬けのスパルタ教育を施し、勝ち残った生徒をさらに“強化”させる。

ここで言う“強化”とは、投薬のことだ。現代ビジネスの記事に東ドイツのドーピングについて書かれた記事があるので、紹介させていただこう。

<犠牲者は皆、スポーツが大好きで、オリンピック選手を夢見てハードなトレーニングに励んだ青少年だった。

12歳のときから服用していたというある体操選手は、“午後のトレーニングで、力がみなぎるように感じた”と語っている。そんな彼に、コーチは安全ベルトなしで危険な技を練習させた。

その結果、まず左腕を折り、次に右腕を折り、最後に肩甲骨がバラバラになった時点で、体操をあきらめた。夢が壊れ、失望は大きかった。

しかし、彼の場合、そのおかげで経口トゥリナボールから離れることができた。練習場では、事故が非常に多かったという。(現代ビジネス2014年11月14日付記事より引用)>

エリートコースから脱落した少年少女は、結果的に幸運であった。

逆に大会で結果を出し続けた選手は、今も投薬による後遺症に悩まされている。

「元」女子選手の悲劇

source:http://www.shutterstock.com/

80年代半ば、女子砲丸投げのとある東ドイツ選手が注目を集めていた。

彼女の名前は、ハイジ・クリーガー。女子選手とは到底思えない“筋肉の山”のような肉体の持ち主で、1986年のヨーロッパ選手権では21メートル10センチの記録で優勝している。

ちなみに、その2年前に開催されたロサンゼルスオリンピックでの同種目の優勝記録が、20メートル48センチ(西ドイツのクラウディア・ロッシュが投擲)だから、時期がわずかにずれていればオリンピックも充分に狙えた選手である。

しかも、この時のヨーロッパ選手権の開催地は、西ドイツのシュトゥットガルトだ。東ドイツ政府はクリーガーの優勝を“仮想敵国での勝利”という謳い文句で大いに宣伝した。

だが、クリーガーが1988年のソウルオリンピックで表彰台に立つことはなかった。

それどころか、彼女は長年のドーピングがもたらす副作用に肉体を蝕まれ、ホルモンバランスの異常が顕著になっていく。もはや女性として生活することが困難になり、ついには性転換手術をして「アンドレアス・クリーガー」という名の男性になってしまったのだ。

そして、さらに重要なのは、クリーガー自身は自分が投薬をされていたとは思っていなかったということだ。いや、クリーガーだけではない。当時の東ドイツ選手はコーチから「これはビタミン剤だ」と言われ、それをまったく疑うことなく飲んでいたという事実が明らかにされている。

東ドイツ代表選手として活動していた元アスリートの多くは、心臓疾患や糖尿病などに苦しんでいる。

罪なき若者の夢と才能を貪り尽くした国家的犯罪は、今もスポーツ界の黒歴史として記憶に刻み込まれてしまっている。

アメリカでも問題化

ドーピング問題は、何も旧東側諸国だけの出来事ではない。

共産主義国家と戦い、東ドイツのスポーツ界を散々非難してきたはずのアメリカも、プロスポーツ界でのドーピング横行が問題化している。

総合格闘技イベント『UFC』でも、契約選手たちが相次いで薬物陽性反応を出したという出来事が今年の初めにあった。

実は格闘技界は、長い間ドーピング対策については常に後手だった。アメリカのマット界はボディビルディング界とつながりが深く、そのボディビル界は“ケミカル”と“ナチュラル”に二分されている。

筋肉増強剤を使用しているかそうでないか、という違いだ。そして80年代から90年代にかけての時期は、より大きな筋肉を身にまとっている“ケミカル”の選手が花形だった。

ボディビルダーとトレーニングジムでの接点がある格闘家も、そうした流れで薬物を使用していた。

バランスの取れた食事と規則正しい生活習慣で肉体を管理しようという発想が主流になったのは、実はほんの最近のことなのだ。嘘のように思われるかもしれないが、日本ですらも「ビタミンと筋肉は関係ない」という理由で野菜を食べない選手(!)が多く存在した。

このようにアメリカの“ドーピング汚染”は東ドイツとは違った流れだが、選手たちに悲劇をもたらしていることに変わりはない。

東京オリンピックに向けた課題は、こうした方面からも噴出しているのである。

参照:livedoor news

体にひどい怪我をしたり、性別を変えざるを得なくなってしまったりと、悲惨な副作用が報告されています。

勝ちたい気持ちは皆同じ。だけど、どの選手にも応援してくれている家族や友人がいるはず。

そんな人たちが願うのはもちろん金メダルでしょうが、それ以上に選手の安全なのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。