子育て

2学期終了!教師が教える「通知表の見るポイント」と、これからの対策!

 

どうも、フクロウです。

 

本日12/21が2学期の終業式だった学校は多いんじゃないですかね。

 

我々教師サイドからすると、大量の学校行事が詰め込まれている2学期が終わってホッとするところですw

 

しかし、終業式となるとお決まりなのが

 

通知表

 

ですね。一喜一憂する対象ではありますが、評定(”1”とか”5”とか数字で表してある学校が多いですね)だけ見て、後は始業式まで保管・・・

 

ってなっていませんか?

 

通知表はその学期の学習や生活の記録の宝庫です。通知表を見れば、そこらへんの模試を受けたり定期テストの結果を振り返るよりも遥かに多くの情報を見つけることができます。例えば、自分では分かっていない得意分野や、逆に得意だと思っていたのに点数が伸び悩んでいる分野など、主観ではなく客観的に考察できるアイテムが通知表です。

 

また、通知表をしっかりと見つめ、分析や対策をすることでこれからの学校生活に活かしたり受験対策に使ったりすることができます。冬休みは勉強の追い上げにも効果的。ぜひ通知表を活用しましょう。

 

 
僕が以前書いた、冬休みの勉強方法についての記事です。良かったら読んでみてください。
 

では、現役教師が教える「通知表の見方」いきまーす!
 
 
 

見るのは評定ではなく評価

 

通知表を見るとき、パッと開いてまず目に飛び込んでくるのは、

 

国語 5

算数 3

 

という数字、いわゆる「評定」でしょう。小学校では1~3の三段階、中学校や高校では1~5の五段階評価が多いですね。高校になると、場所によっては1~10の十段階評価の学校も増えてきました。

 

もちろんこの評定は受験などに直結するのでとても大切な項目なのですが、問題はその取り方。

 

評定は、各教科に複数設定されている評価観点の平均値で決定されます。

 

例えば、理科を考えましょう。

 

理科には、4つの評価項目があり、教師はそれぞれの項目を学期をかけて見ています。

 

関心・意欲・態度 授業中の態度や提出物のクオリティ
思考・表現 科学事象に思考を巡らせ、文字なり発表なりで表現しているか
技能 実験器具を正しく扱えるか
知識・理解 科学事象についての知識を正しく定着させ、理解しているか

 

という感じ。下3つについては基本的に筆記テスト、上の「関心・意欲・態度」についてはテストではなく日頃の授業での成果です。

 

これら4つの項目それぞれに評価を下していき、最終的に評定が決定されます。

 

関心・意欲・態度 A
思考・表現 A
技能 B
知識・理解 A

 

4項目中にAが3つあるので、おそらくこの成績なら評定は三段階評価なら3、五段階評価なら5あたりはもらえるでしょう。もちろん技能がAになればフルコンプリートして文句なしの最高評定が出ます。

 

では、理科のテストが三段階評価で2だった2人の生徒(αさん、βさん)がいたとしましょう。いわゆる平均、ど真ん中です。

問題は、”同じ評定(今回は3)だったとしても、その取り方にパターンがたくさんある”ということなのです。

 

まずαさん

関心・意欲・態度 B
思考・表現 B
技能 B
知識・理解 B

 

はい、全てBなので文句なしの2ですね。ではβさん

関心・意欲・態度 A
思考・表現 B
技能 A
知識・理解 C

 

それぞれ4観点の評価はバラつきがあります。関心がAということは、βさんは授業に集中して提出物も頑張ったのでしょう。その成果が現れています。

 

αさんもβさんも、これらの成績ならば、評定は間違いなくど真ん中(三段階評価の2、五段階評価の3)です。

 

でも、この結果から読み取れることはそこから先の次元です。

 

例えばαさんは、全ての内容を平均的にこなしたということ。提出物をあと少し頑張れば関心はAになったかもしれないし、他の3つの観点については、復習をちゃんとしないと次学期はCが出てくるかもしれません。なぜなら、BということはAではないということ。つまり、100点満点の中の60点くらいの位置なのです。得意とは言えず、宙ぶらりんな状態です。オールBを良しと見なしてしまうと、次学期も良くてオールB、最悪はCが複数個並ぶ結果になってしまうでしょう。

 

では次に、例えばβさんは授業に対しての集中力や熱意は問題ないと読み取れます。そして、その成果が実験の技能面を見る問題について顕著に現れています。しかし、知識を正しく覚えることができていないという結果が見て取れるので、おそらく頑張って勉強した中に、勘違いしたまま覚えてしまった内容や、取りこぼした内容があったことが考えられます。βさんは学習に対しての熱意は高いので、今度はその熱意を知識面の補充に当てるべきです。そうすれば、次学期の理科の成績は上昇が見込めます。

 

・・・と、こんな感じです。

 

小学校だとA~C評価ではなく、「よくできた」「できた」「がんばろう」とか、「◎」「○」「△」のような表記をしている学校もありますね。

 

通知表は法律的には学校裁量に委ねられていて、本当は作らなければならないものではありません。校長の指示のもと我々は作成しています。なので、校長がいらないと言ってしまえば通知表は発行されません。それはつまり書式についても学校裁量ということなので、「よくできた」「○」などの表記もまた学校によって異なってくるということです。自分の学校の通知表をよく見て確認してみてください。

 

そして、これらのような考察を、全教科まとめて出来るチャンスが終業式なのです。

勉強はでたらめにやれば良いものではなく、しっかりと自分に必要な対策を考え、作戦を練る必要があります。そのためのチャンスを逃すのはもったいないですよね。

 

前学期との比較をする

 

この記事を書いているのは12/21。2学期の終業式です。それはつまり、1学期の通知表に追記して2学期の成績が書いてある通知表を生徒に渡すということ。

 

生徒に通知表を渡すとき、生徒の目線は2学期の評定にしか目が行っていません。開いた瞬間の一喜一憂です。通知表の正しい読み込みは、そんな一瞬では我々本職の人間でもできません。

 

2、3学期の通知表をもらったら、必ず前学期からの伸び幅、下がり幅を見ましょう。

 

例えば、上述のαさんの成績が1学期、βさんの成績が2学期だったとしたら、

 

1学期と比べて関心は上がっているから、努力が認められていた。実験の技能についても成績は上がった!けど1学期よりも知識の問題が解けなかったんだな・・・。2学期の単元について、用語の復習しとかないと!

という感じに分析しましょう。

 

魔法の言葉があります。それは、

 

「よりも」

 

です。

 

2学期の場合は1学期「よりも」、3学期の場合は2学期「よりも」というように、前の学期と比較するプロセスを忘れてはいけません。

 

一般企業なんかでも「PDCAサイクル」といって、自分の成果を振り返って次に活かしていくサイクルを提唱されていますし、教育現場でも重要視されています。

 

けどそれって別に特別なことではなくて、初めて通知表をもらった小学1年生からできると思うんですよ。もちろん、最初は保護者の方の分析を噛み砕いて伝えてもらう必要がありますが。

 

まとめ ~通知表は勉強のポイントを示す地図みたいな物~

 

いかがだったでしょうか。

 

ここまで読み込んでやれば、通知表は真の効果を発揮します。それは、「ここを勉強した方が良い!」というポイントの発見だったり、「俺はこれが伸びた!」という自信だったり、「やばいここ前回より下がった・・・」という危機感だったりと、様々です。

 

評定が5!やったー!

 

それも良いですが、なぜ評定が5だったのか、どんな”評価”で”評定”が5になったのか、分析してみれば次の学期に向けての道標となるでしょう。

 

通知表を作るのは、正直言うととんでもない労力なんです。あれはめっちゃ大変。僕はタブレットを駆使して仕事の効率を最適化していますが、それでも残業ギリギリになります。

 

※タブレットを使った仕事効率化については以下の記事をご覧下さい。

 

 

でもそれはつまり、生徒に

 

今の状態を知って、これからに活かす材料にしてほしい

 

という願いを込めているから労力がかかるんです。

 

ぜひ、通知表を流し読みするのではなく、分析して、自分の状態を知って、これからに役立ててください!

 

では、また~。

 

ABOUT ME
フクロウ
フクロウ
公立学校で教員をしています。 毎年担任をしていますが、持ち帰り仕事や休日出勤はゼロです! 試行錯誤しながら考えた仕事術なんかを書けたらと思います。 他にも、学生や保護者向けの記事、趣味全開の記事など書きます。 物書き楽しい!!
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