仕事術

教師の残業時間が月45時間に上限設定!授業の内容が良くなる!?

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どうも、フクロウです。

 

先日、こんなニュースが流れました。

 

 

このニュースはとても画期的で、これまで”ブラック”と評されてきた教育業界にメスを入れたニュースです。内容としては、「教師の時間外勤務時間の月45時間上限を遵守させること」ですが、まあ細かいことは後で書くとして、結論を述べると、

 

この方針は、授業の充実度を上げる希望がある。

 

というのが、現役教師であるフクロウ的な見解です。

 

その理由を解説していきます!小学生以上のお子さんがいる保護者さんもぜひ目を通してください。流れは

 

・今回の中教審の答申の内容とは?
・なぜ今回の答申で授業の充実度が上がるの?

です!3分くらいで読めますので、サラっと読んでみてください。

 

 

今回の中教審の答申の内容とは?

 

馴染みのない方も多いと思うのですが、「中教審」とは、「中央教育審議会」の略称で、要は教育業界の施策や流れを決める組織です。そして、その中教審が出した”答え”を”答申”といいます。

 

今回出した答申は、教師の残業時間についての内容。

 

以前、僕が書いた記事でも紹介した通り、現在の教育業界は残業の塊です。

 

 

僕自身は定時退勤は可能になっていますが、それは極限まで効率を追い求め、あらゆるものを切り捨てて生徒のためになることのみを遂行したときという条件があります。

 

定時寸前に「これ、やっといてww」みたいな仕事が降ってくることもザラだし、それが悪という風習もあまりないのが教育業界です。

 

あ、グチみたいになっちゃいましたね(笑)

 

 

教師の自殺が過労死認定された件をはじめ、公務員で残業代が出ないはずの教師が残業祭りになっている・・・。そんな状況に様々な著名人が声をあげ、だんだんと教育業界の勤務体制が見直されています。

 

その中で大きな一歩となったのが今回の答申。

 

内容としては、大きく以下の通り。

 

・月残業時間の上限を45時間に設定するよ。
・部活動指導や授業準備も「在校等時間」として勤務時間に含めるよ。
・変形労働時間制は実施するよ。
・破っても学校に罰則は設けないよ。
・給特法は変更しないよ。

 

というもの。

 

「破っても学校に罰則は設けない」や「給特法の変更はなし」というあたりがまだ弱い気もしますが、これまで10年以上教育業界の残業問題が停滞していたことを考えると、大きな一歩だと思います。

 

変形労働時間制については僕も記事を書いているので、良かったら読んでくれると嬉しいです!

 

 

 

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なぜ授業の充実度が上がるの?

 

ではなぜこの答申内容が実施されたとして、授業の充実度にはどう関わりがあるのか?

 

ポイントは・・・「在校等時間の設定」です!

 

ちょっと語りますね。

 

お母さん
お母さん
学校の先生なんて教科書があるんだから授業するのは簡単なんじゃないの?

 

と思われる方も多いと思いますが、実際は違います。

 

1つの授業をするのにけっこうな時間を割いて準備をし、イメージをし、授業を構築していきます。もちろん生徒は人間なので、僕らが予想していた反応とは全く異なる反応を示すこともあります。そして頑張って準備したのに全然実りのない授業になってしまうこともよくあります(笑)

 

それらは全て生徒のため。とはいえ、僕は「生徒のためならプライベートも全て捧げる!」なんて考えはもっていませんし、むしろプライベートがないがしろになっている教師を魅力的とは思いません。

 

ただね・・・思うんですよ。

 

生徒が1日学校にいる中で90%の時間は授業を受けているんです。その授業が退屈で適当なものだったら、生徒が自分についてきてくれるわけないって。そして、教師を名乗る以上、授業で手を抜いたら終わりだとも思うのです。

 

・・・と、ここまで僕の本心ですが、これまでの教育業界はこのような「教師の責任感、使命感」を逆手に取った状態でした。

 

授業の準備、教材研究などなど、それら全てはあくまで「教師が自発的に行っているもの」とされてきて、教師の実質的な業務に含まれていなかったんです。

 

例えば定時が17時だとして、16時58分まで会議。定時前には”勤務”は終わったよ?別に帰ってもいいよ?

 

ということが多々あるのです。もちろんそこで帰る教師はほとんどいません。授業の準備はそれから行うからです。「授業の準備も勤務の1つ」と考えているならば、勤務時間内に授業準備の時間があるべきですよね?

 

これは特定の学校のみがこういう現状なのではなく、全国的に同じような状態です。

 

つまり、授業をしっかり準備する教師、生徒のために少しでも実りのある授業をしようとする教師ほど、勤務時間外に必死に授業の準備をすることを強いられていたのです。いわばボランティアみたいなもんです。

 

もちろん、授業準備を一切しないで毎授業教科書を読むだけの授業をすることも可能っちゃ可能です。というか、むしろ楽です。ただ、

 

「そんな授業じゃ生徒は喜ばないぞ?生徒のためなら授業準備は喜んで勤務時間外だろうと行うべきだろ?」

 

と暗に感じさせられ、生徒を”人質”のように扱われてきたことが実情です。

 

今回の答申で決定された「在校等時間」とは、部活動や授業準備の時間も勤務時間として含めるという内容。

 

そうなれば、僕らが心のどこかで「なんで授業準備をボランティアでやらなきゃならないんだよ」と少なからず感じていた部分が払拭されます。そりゃ感じますよ。人間だし、労働者だし。

 

授業の準備や部活動に”労働”としての価値と位置づけをしっかりと付けた。これが「在校等時間」の最大のメリットでしょう。

 

もちろん、この「在校等時間」を自分勝手に解釈して、制度自体は実施されても学校の実情が変わらないようだったら、授業の内容は衰退するでしょう。

 

「環境が良くなると思っていたのに、全然変わらないなら授業準備なんかしないで適当にやるわ!」

 

と言ってしまう教師も増えるでしょう。

 

ただし、それは期待の裏返しなので、今回の答申に記載されていた通りに「在校等時間」が設定されれば、僕らは誇りをもって授業準備に集中して取り組むことができます。

 

それは”ボランティア”ではなく”仕事”として。

 

そうなれば、間違いなく各教師が授業準備に当てる増えるため、授業の充実度が上がるということです。

 

 

 

まとめ ~今回の中教審答申には期待大!~

 

教師は、基本的にどんな生徒でも好きになります。

 

しかし、その生徒への愛を自分勝手に解釈し、人質を脅す道具のように使ってきてしまった結果が現在の教育業界です。

 

ボランティアだろうが自発的活動だろうが勤務時間外だろうが、自慢の生徒のためなら授業準備するだろ?教師として当然だろ?

 

もちろんやりますよ。生徒は大切だから。

 

けれど、今回の答申で教育業界に巨大なメスが入れられれば、僕ら教師のモチベーションも回復するかもしれない。これまで心のどこかで感じていた不満感から開放されるかもしれない。

 

そうなったら間違いなく授業は良くなり、結果として今回の答申の成果が生徒にフィードバックされることでしょう。

 

この答申には批判的な意見がとても多いです。現実的でないと。問題を直視していないと。給特法を弄らないのに何が働き方改革だと。

 

僕も同感な部分はあるにせよ、とにかく一歩進んだ。そのことを踏まえて、未来に”期待”して、肯定的な捉え方をしています。この期待が裏切られないことを祈ります。

 

今後の情勢の流れにも要注目ですね!

 

では、また~。

 

ABOUT ME
れぽん
れぽん
公立学校で教員をしています。 毎年担任をしていますが、持ち帰り仕事や休日出勤はゼロです! 試行錯誤しながら考えた仕事術なんかを書けたらと思います。 他にも、学生や保護者向けの記事、趣味全開の記事など書きます。 物書き楽しい!!
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